シクロクロスが好きなGIROの日記


by giro1965
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ベネツィアの悪魔

今回のイタリア旅行中読んだ本はこれ
音楽とアートと伝説と人間模様がベネチアンガラスのように溶け合った名作である。
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もしもベネチアに2-3泊するのであれば、これは道中、そして行った後で読むには最高のスリラー小説。

ベネチアは街そのものが観光名所である。サンマルコ広場やドージェ宮殿は言うまでも無い。この小説は現代と18世紀にまたがって書かれているが、18世紀初頭まだ電気もないベネチア。夜になれば酔っ払いがドボンと落ちたに違いない。

そういう
リアリティとともに、生活者にとってみればスクオーラという所謂共済団体の役割が大きかった。現在もスクオーラは活動しているし、当時はアートを競っていたのだ。この本は当時の生活者がスクオーラサンロッコに持っていたイメージを再現している。そして今でも見ることができる。オリジナルタイトル Lucifer's Shadowの悪魔は、ティントレットの画題として、今でも見ることができる。

さらに大運河に不思議な印象を残すカ・ダリオや新ゲットー(新とつくが、もちろん一番古い)もこの本がガイドしてくれる。

またビバルディ、ジャンジャックルソーといった当時のスターをとにかく人間くさく、ストーリーに織り込んでいる。さらにはガルネリやパガニーニまで。

最後はリドで種明かしがされていくのだ。まさに今回の旅にぴったりだった。
ベネチア本島に行ったときは、この本に出てくるところばかり見て歩いた。
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# by giro1965 | 2007-11-15 14:06 | Books

Disease is not real

今日はまじめな学会報告です。
イタリアにいったのはPCSI Patient Classification System Internationalという学会に行く為でした。

学会初日にはケースミックスの統計手法などのワークショップが開かれた。私はそのうち長期ケアのセッションに参加した。英国の事例をもとに議論がなされた。英国では長期ケアのサービス提供者が二つに分かれている。すなわちNHSと社会福祉サービスで、後者は主に地上自治体から提供されている。

英国のケースミックス区分はHRGといわれ、「結果による報酬Payment by result」に基づいている。この用語はよく誤解されているが、実際は行ったサービス量に基づいた予算化である。長期ケアでも病院に行われているケアはHRGコードの中にまとめられる。やはり英国でも医療側からみた長期ケアと社会福祉から見た長期ケアという2重性を持っている。どちらがケアマネージャーを行うかは、単に病院か、地方自治体の窓口のどちらに行ったかという違いにすぎない。日本の介護保険前夜みたいな状況だ。

2日目の招待講演ではジョンズホプキンズ大学のBarbara Starfieldの講演があった。すでに70歳を超えているだろうけど、とっても元気な先生は今はPrimary Careの教科書を書いているとのこと。この人はACGをつくった人である。その他併存疾患(Comorbidity)の重複例の診療の問題点から「診断名は現実ではない(Disease is not real!)、空想の産物にすぎない,人間を診療することは、個別診断を見ることではない、診断名を元にした報酬制度はやめて人間全体を見るようにかえる必要がある」と果敢に発言し物議をかもしていた。

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Starfield先生とは同宿で、朝食後に写真を撮らせてもらった。

一方私はリハビリ区分のセッションで、カナダ、英国、フィンランドに続いて発表した。すべての国でRUG以外の手法が選択されており、その理由は、自国の制度に合わないこと、説明力が低いことが挙げられた。私の発表は、タイムスタディーに基づく高齢者のケースミックス区分は高齢者のケア時間の約半分を説明するが、この区分法は医療ニーズやリハビリニーズについてはほとんど説明できていないことをタイムスタディーのデータに基づいて発表した。最後は高齢者のケースミックスにおいては、医療・ケア・リハビリニーズをそれぞれ別の軸で測定することでより良いケアマネジメントに結びつけることができる。RUGでも要介護度でもタイムスタディーの妥当性の研究はあるが、それぞれのレベル毎の医療ニーズを検討した研究は少ないのが現状だ。そもそもRUG区分には医師の診療行為は入っていない。

学会の多くは急性期のケースミックスの話だが、私はあんまり興味が無い。今回学会賞を受賞したのはJason Sutherlandの精神科ケースミックスの話。Jasonは私と同様Bikerでもあり、ラスムッセンは無実に違いないとなんども語り合った。学会賞で1000ユーロもらったので、ホイールを買うといっていた。シャマルぐらいは買えるだろう。 

この学会は患者の診断・区分法について科学的なアプローチ、およびUniversalな議論が歓迎される。なお来年はリスボン、2009年には日本で開かれる予定である。
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# by giro1965 | 2007-11-12 12:17 | 医療

ベネチア最終日

朝起きてホテルの食堂からベネチアの町の方をみると、これ以上はないというぐらいの快晴。
町の向こうに雪がかかった山々。ここから北東のほうはオーストリアとスロベニアの国境の山々かな。ここから北はボルツアーノ周辺のチロルの山々だろうな。

昨日までの発表はうまくいって、しかもいくつか宿題もいただいてしまった。
今日は午前中まで座長をつとめなければいかない。2時間のセッションの座長だ。今日はもう日本に向かって帰る日だが、やっと時差ボケもなおって朝から気持ちがいいので何とかなるだろう。

昨日はそういえばGala dinnerがあった。会場のカジノはおそらくムッソリーニの時代の建物だろう。カジノの3階にあがるまでの巨大な階段には未来派風の欄干がついていた。これはオリジナルだろう。シャンデリアはトランプの四つのマークが付いている。この建物はおそらく劇場とカジノとして最初から作られたはずだ。だからこれもオリジナルの可能性が高い。こちらは未来派というよりは、ちょっとアールデコの変なものという感じだ。ムラノ風のガラスではなくいかにも工業製品という印象。

この学会のガラディナーは夜8時に始まって終わるのは2時位だ。途中からダンスが始まる。さすがにダンシングクイーンとかは踊る気がしないが、サルサやチャチャだったらちょっとおばさんぽい人を誘っておどってみたりする。毎日長距離あるいていたので、靴ずれで足が痛い。
イタリアはこういうパーティー料理もとてもおいしい。メニューカードもとてもかわいらしい。なぜかフランス語とイタリア語と英語がごっちゃまぜのメニュー。

アントレ(メニューに書いていないのでなにかは不明)の後に
Courgette Pastry with Mozzarella from Naples and Basil Zabaien:クルジェットは大きめの胡瓜

Dresseed Tagliolini with Porcini Mushrooms: Taglioliniはきしめん様パスタの一つで、それがDressedというのは別に服をきてるわけではなく、日本語と同じでコロモを着せてあげているものだった。何だ日本語の天ぷらの衣もドレスだったのかというちょっとした発見

Veal Medals in Crosta with Dragonello Sauce:日本でも時々結婚式などででる、子ウシ肉の周りをベーコンで包んで焼いたもの。

そしてPre Dessert with Raspberries: ラスベリーアイスクリームを溶かしたようなもの
最後にチョコレートケーキ

ワインは
Chardonnais Scolaris del Colito2006
Cabernet Sauvinion del Collio Loredan Giugni 2005
Prosecco Mionetto di Valdobiadene

そしてDance with Serena Russo: かなりアマチュアぽいプロの歌手がかなり盛り上げてくれます。ずーと5時間も1人で歌いっぱなしです。
そしてこうやってメニューを読むとなぜかとてもありがたく感じます。本当に準備大変だったろうな。2年後には日本でこれをするのだ。うーーーーー。かなりのストレスを感じます。
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# by giro1965 | 2007-11-09 10:00 | voyage
午前中のセッションが終わり、会場の外に出てみるととても温かいし、晴れてるし・・・・とてもさぼりたくなる。 もしこれが普通の学会だったら絶対さぼってるよな・・・

ただ、この学会の理事でもあるので、いつ呼び出されるかわからないので、会場にはりついている。午後から友人のプレゼンもあるしね。

リドのアドリア海側だから、ここからは地中海につながる海が見えるし、とにかく気持ちがいいよ。だからのんびりと学会を聞く気分も悪くはないのでした。
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# by giro1965 | 2007-11-08 20:55 | voyage

Venezia

朝7時に目が覚めて、ジョギングへ。ところが出発前に地図の確認をしていなかったので大失敗。
リドは、泊っているホテルから西の方向に約10キロほど長い島だったのだ。ホテルが真ん中にあると勝手に仮定してジョギングで端っこまで行って帰ってこようと決めて朝食前に出発。ところが、島はいつまで経っても終わらない。

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Palazzo di Cinema

その途中には市場があり、かなり賑わっていた。しばらくすると、左脚のふくらはぎが痛み始めた。そりゃそうだ。いつも自転車にしか乗っていないので心臓はかなり鍛えられていても下腿の筋肉は殆ど使用されていない。ところがジョギングでは下腿のひらめ筋に必ず負担がかかる。

心臓は大丈夫でも、下腿は耐えられないのだ。 「しまった」と思った時にはもうおそく、そこはホテルからすでに7キロぐらい来ていただろうか。ここから引き返してもかなりたいへん。財布もホテルに置いてきたのでバスにのることもできず・・・・ゆっくり歩きました。

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途中夏季にしかやっていないウエスティンホテルがある。その周囲のホテルもすべて閉まってる。学会の会場のPalace de Cinemaも閉まってる。人がいないリゾートという感じでした。季節はずれのリゾートって、なんとなくいいと思わない?

朝食を食べて午前中は明日のセミナー打ち合わせ。午後にはTreviso=PinarelloかVicenza=Campagnoloにでも行こうと思ったけど、下腿の痛みのため、ベネチア観光にしました。1991年以来だから16年ぶりだったけど、この島は何もカワラナイ。

前回来たときも観光はしたはずだけど、記憶にないので、東側から入ってArsenale付近やサンマルコを中心に見て回った。海軍博物館に行きたかったけど、午前中しかやっていないので、だめでした。
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それと前回も入りたかったVivaldiゆかりの教会la pietaはやっぱり閉まっていた。
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# by giro1965 | 2007-11-07 03:18 | 近況